コラム

2017/01/12

学校のトイレ問題(山梨・TH)

学校のトイレ問題


▼久しぶりに高速道路を利用して日帰り旅行に出掛けた。休日のせいか、パーキングエリアはどこもいっぱい。トイレ利用が難しかった。特に女性用トイレの長蛇の列を見た時、ある自治体のことを思い出した


▼教育委員会の担当者が「11月から12月にかけては、当初予算に向けた査定の時期。数年前から学校トイレの洋式化を進めている」と話し、2017年度当初予算への事業費確保を要望すると聞いた


▼公立小中学校のトイレについて文部科学省は、全国実態調査で洋式便器の割合が43・3%、和式が56・7%と発表した。都道府県別の洋式化率の上位は、神奈川県、沖縄県、山梨県(54・4%)となっている


▼トイレの洋式化について小学校職員に聞いたところ「工事費用が高いためなのか、なかなか進まない。校舎の耐震化あるいは改築、大規模改修などの工事でもないと難しい」と話していた。洋式トイレを必要とするのは、幼稚園や保育園を卒園したばかりの小学1年生。「小1の壁」とも言うらしい。今の住宅は洋式トイレが主で和式トイレは非常に少ないため、和式トイレに「しゃがむこと」や「どうやって使うのか」分からない児童もいることには驚いた。入学して学校のルールや勉強の前に、まずトイレ問題を解決しなければならないとは。昔と比べて今の小学生は何かと大変だ


▼高速道路のトイレ問題は、道路が空いていれば、一度高速を降りたり、恥ずかしいが携帯用トイレという方法もある。しかし、小学1年生にすぐに和式トイレを使えるようになれとは言えない。「トイレ問題」は永遠のテーマだ。(山梨・TH)


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