コラム

2017/01/18

安倍マリオへの期待(茨城・HS)

安倍マリオへの期待


▼ユニバーサル・スタジオ・ジャパンが任天堂の人気キャラクターをテーマにした「SUPER NINTENDO WORLD」を設置すると発表した。投資額は500億円超とされ、試算によれば経済効果は近畿圏だけで約6・2兆円、全国で約11・7兆円に及ぶという


▼リオ五輪閉会式で、安倍首相がマリオの格好で現れたシーンは記憶に新しい。閉会式は東京五輪への引き継ぎのセレモニーとなる大切なもの。どんな演出が行われるか注目を集める中、日本発祥のキャラクターが登場すると、会場は大いに盛り上がり、インターネットの動画再生件数もうなぎ上りとなった


▼マリオをはじめ世界中で人気を博すキャラクターを生み出した同社のテーマパークは、以前から待ち望まれていた。浦安のテーマパークは「子どもっぽい」と敬遠する人も、子どものころに遊んだキャラクターに会えるのであれば、足を運びたくなるのでは。幼少の記憶は、得てして美化されるもの。懐かしさのあまり感涙にむせぶ自分を容易に想像できてしまう


▼開業は2020年夏ごろを見込み、五輪との相乗効果も期待される。しばらくは国内外から溢れんばかりの客が押し寄せるだろう。チケットの熾烈な争奪戦も繰り広げられるに違いない


▼こうして考えると、20年の東京と大阪は、かなりの人でごった返すことが予想される。安倍内閣が推進するアベノミクスは地方創生をうたう。しかし現状は大都市圏ばかりが潤っているのではないだろうか。地方は一体いつになったらその恩恵を受けることができるのか。政治家はその期待を裏切らないでほしい。(茨城・HS)


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