コラム

2017/01/20

情報リテラシーの大切さ(群馬・YT)

情報リテラシーの大切さ


▼水素水と呼ばれる商品がにわかに注目されてからどれくらいになるだろうか。初めて知ったのは、某芸能人が結婚披露宴で水素発生器を引き出物にしたというニュースだった。最近では、コンビニエンスストアやスーパーでもよく見るようになり、ブームの根強さをあらためて感じてしまう


▼そんな中、2016年12月26日に国民生活センターが水素水に関するテストや製造業者へのアンケートの結果を公表し話題になった。アンケート結果を見ると、飲むことで期待できる効果として一番多い答えが「水分補給」になるなど、世間一般で言われていることと事業者の返答がどうにも食い違っているように思う


▼ダイエットなど具体的な効果を言いはやすと景品表示法などの問題に触れてしまうのかもしれないが、一番の専門家であるべき事業者側からの返答が「水分補給」では、パッケージに書かれている効果についてどうしても疑問を持ってしまう


▼水素水に限らず、世の中にあふれている多くの健康食品についてもなぜ体に良いのか、何が体に良いのかを深く考えている人がどれほどいるだろうか。いわゆる血液型別診断などをはじめとして具体的な根拠がはっきりしないまま、民間に根付いてしまったものや事柄はこれまでにも多くある。世の中に流れる情報量は時代が進むにつれて多くなり、判断は年々難しくなってきている


▼そこで重要になってくるのは、情報リテラシー。簡単に言えば情報を使いこなす力のことだ。信じるにせよ疑うにせよ、簡単なことでもまずは調べるという習慣こそが、自分の身を守る手段になるだろう。(群馬・YT)


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