コラム

2017/01/28

世の中は禁煙志向(新潟・YS)

世の中は禁煙志向


▼2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた受動喫煙対策として、たばこ税を増税し、価格を1箱1000円以上にする動きが活発化している。世界保健機関(WHO)は、税率を販売価格の75%相当にするよう国際的に提言。日本でも厚生労働省のほか文部科学省も要望書をまとめるなど、ついに実現に向けて踏み出した


▼植物のタバコは、ナス科タバコ属で多年草の亜熱帯性植物。葉の成分に有毒で習慣性の強いニコチンを含む。たばこは、この葉を刻み、嗜好(しこう)品として改良したもの。葉巻、パイプ、水、嗅ぎ、噛みといった喫煙方法がある。日本では一般的に紙巻きたばこを指す


▼たばこという言葉で思い浮かぶのは、やはりニコチンとタール。ニコチンは中枢神経に作用し、即効性で非常に強い中毒性を持つことが特徴。特にニコチンに対しては、WHOがヘロインやコカインと同程度の高い依存性があると発表した。タールは、約4000種類以上の化学物質で構成され、主に肺や歯に色素沈着を引き起こすことが特徴。人体に有害な作用を持つ物質が約200種類含まれると言われている


▼JT全国喫煙率調査の成人喫煙率によると、ピークの1966年に比べ男性は減少傾向。しかし諸外国と比べると、いまだに高い状況で、女性は横ばいと推計している


▼日本では分煙や禁煙が進み、喫煙者の肩身は狭くなり、まるで悪者扱い。逆に考えれば、増税前が禁煙するチャンスなのかもしれない。たばこ1箱1000円。ラーメンなら1杯は食べられる。喫煙者の一人として、今後の日本の動向に注目したい。(新潟・YS)


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