コラム

2017/02/11

一つ一つ、コツコツと(茨城・HS)

一つ一つ、コツコツと


▼7月に「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群が、ユネスコ世界遺産の登録に向けて審議される。登録されれば観光客の増加が見込まれる。地元の人々は期待に胸を膨らませていることだろう


▼世界遺産は文化遺産・自然遺産・複合遺産の3種類があり、全世界の登録数は1000を超える。国内の件数は20件。最も多い国はイタリアで51件。そして50件の中国、45件のスペインと続く。ベスト10は欧州が半分以上を占めている。調べてみると、あまり聞き慣れない国にもあって、ついつい時間が過ぎるのも忘れて没頭してしまった


▼水戸市でも、関係市と連携して旧水戸藩校・弘道館などの世界遺産登録を目指している。そのためには国の推薦を受けなければならず、まずは他の自治体との競争を勝ち抜かなければならない。ライバルは多いが、一昨年には日本遺産にも登録され、これからますますPR活動が活発化するだろう


▼茨城は4年連続で都道府県別魅力度ランキング最下位という不名誉な記録を打ち立てた。しかし、県政調査では県民の8割が茨城に愛着があり、7割が誇りを持っているという結果になった


▼他人(ひと)は他人、自分は自分と割り切る潔さも大切だが、このままでは「魅力のない県」が定着する恐れもある。現に建設業界はすっかり3Kがこびりついてしまっている。負のイメージを拭い去るには、まずは業界の良い面を知ってもらうことが必要だ。ものづくりがいかに魅力に満ちているか。自信を持ち、ものづくりと同じように、一つ一つ、コツコツとPRしていくことが、業界全体のイメージアップにつながるだろう。(茨城・HS)


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