コラム

2017/02/24

カード化は人気者の証(茨城・KS)

カード化は人気者の証


▼アメリカでたばこの箱に同封されたイラスト入りの厚紙が始まりといわれるトレーディングカード。そのカード界に建設業からダムとマンホールのふたが仲間入りして人気を集めている


▼ダムカードは2007年、国土交通省と水資源機構が、無駄な公共事業の象徴とされたダムのマイナスイメージを払拭し、地域活性化に生かそうと始めた。表面には堤体の写真、裏面にダムの大きさなど諸元やこだわり技術、周辺の観光情報などを掲載している。当初は111種類だったが、16年10月時点で555種類にまで増えた


▼ダムカードを考案した国交省水管理・国土保全局の三橋さゆり氏は、東日本建設業保証の広報誌EAST TIMESのインタビューで「巨大で大量の水を吐き出すダムはインフラ界のゴジラ」と、山間部まで人を引き付けるその魅力を語る。また、ダム観光に特化したホームページも運営し「世の中のニーズに応えながら、ダムに関心を持つ層の裾野をじわじわ広げていく」と話す


▼マンホールカードは、名所や名物、マスコットキャラクターなどがデザインされたご当地マンホールに目を付け、国交省や日本下水道協会で構成する下水道広報プラットフォームが企画。16年4月に誕生、現在は第3弾まで展開し、全120種が109自治体から配布されている。カードのモチーフ募集には、毎回自治体の申し込みが殺到し、選考せざるを得ない状況だという


▼プロ野球、Jリーグ、仮面ライダー、ガンダム、ドラゴンボール…。人気者は皆、カードになった。さらなる地方活性化とともに、建設業の人気上昇につながってほしい。(茨城・KS)


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