コラム

2017/03/02

雪国の豆まきについて(新潟・YY)

雪国の豆まきについて


▼何年も前のことだが、関西出身の知人と節分の話になった。その地域では節分に、その年の決まった方角(恵方)を向き、無言で太巻きを一気に食べる風習があるという。一方向に顔を向け太巻きを一心不乱に食べている姿を想像して、変わった風習もあるものだと思った


▼ところがどうだろう、話を聞いてから数年の間に東日本でもスーパーやコンビニエンスストアで「恵方巻(丸かぶり寿司)」を見かけるようになり、今ではすっかり市民権を得ている。食品業界の戦略に上手く乗せられた感もあるが、暮らしに変化をもたらすことに一役買っているのではないか


▼さて、人手不足に悩む建設業界。担い手確保は喫緊の課題だ。入職者を増やすため高校生などを対象に現場見学会を開きPRに努める企業や発注者も多く、若手技術者の育成にも力を入れている。雪国独特の技術者では、除雪機械のオペレーター育成も重要な課題だ


▼2017年が明け、早々は比較的穏やかな天候だったが、中旬を過ぎたころ猛烈な寒波が襲った。特に北海道、東北、北陸では日本海側を中心に大雪となった。しかし、新潟県では日本有数の豪雪地帯であっても道路交通はしっかりと守られていた。これも熟練の技を持った除雪機械オペレーターがいたからこそ


▼節分の豆まきでは大豆を使用する地域が多いようだが、新潟県をはじめとして、北日本では落花生を使用する地域も多い。いくつか理由があるうちの一つが雪の上でも見つけやすいから。殻で守られているため、衛生的でもある。雪国の道路も地域の特性を熟知した建設業者に守られている。(新潟・YY)


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