コラム

2017/03/10

猫の手も借りたい(新潟・TN)

猫の手も借りたい


▼先日、知人と歩いていたところ、猫が道端に座っていた。話し掛けながら近づき、引っかかれないよう静かに接近すると、逃げなかったので、その隙に顔をなでた。気持ち良さそうにしていたが、時間が無かったので猫をその場に残し立ち去った。今頃どうしているのだろうか


▼猫と言えば、その特徴は多種多彩。ツンデレの一方で、一度懐くとストーカーのようになるときもある。リラックスしているときのゴロゴロと出す音、脚の肉球、さらに眠そうな猫は、非常に癒されるなど、魅力は枚挙にいとまがない


▼猫を主人公にした小林まこと氏による漫画「What's Michael?(ホワッツ マイケル?)」もあった。発売された当時は、そのユニークさを上手に描いており、とても感心した。招き猫という言葉もあり、PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)で有名になったピコ太郎こと(設定ではプロデューサー)お笑いタレントの古坂大魔王氏も、コマオーという名前の猫を飼っている。まさに幸運を招いた感じ


▼猫は、犬などと戦うときの闘志むき出しの様子と、人間に甘えるときのすり寄るしぐさと、対極の顔を持つ。あの甘え方はどこで学んだのか常々疑問。また、目の前で動いているものに手を出さずにいられないしぐさも滑稽。しかし、裏を返せば瞬間的に行動に出る習性が、生き残ってきた証拠とも言えるかもしれない


▼「猫の手も借りたい」という諺(ことわざ)がある。建設産業界は仕事量が多いというより、3Kの影響などから担い手不足が叫ばれて久しい。理由は違うがまさに借りてでもという状況だ。人の知恵の貸し借りが今後を左右する。(新潟・TN)


厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら