コラム

2017/04/19

たかが20%されど20%(茨城T・T)

たかが20%されど20%


▼東京商工リサーチの小冊子に20%という数字に関係する興味深い文章が掲載されていた。それによると、自己負担の割合にもよるが会社の旅行で20%の社員が不参加という状況になった場合、その旅行の企画か幹事が悪いとのこと。用事が重なり不参加となっても20%までにはならないという


▼また新入社員の20%が1年で退職するのも何か問題があるはずだ。退職を予測し数多く採用する会社もあるが、数カ月間の人件費や教育に掛けたさまざまな費用が無駄になるため、この対策は基本的なところで間違っている、とあった


▼この20%を自分の身の回りの出来事に置き換えてみると、例えばスーパーマーケットで買った1袋10個入りのみかんが1つ傷んでいたら、残念な気持ちにはなるが「こんなこともあるかな」という気持ちで収めることもできる。しかし傷んだみかんが2つとなったら「2つも傷んでいた」と後悔とともに言葉も変わり、もう同じ店で買い物するのをやめようとさえ思ってしまう


▼またダイエットを始め体重が20%減るのはとてもうれしいが、反動で20%増えてしまったら大変だ。もっと切実な問題は給料やボーナスである。20%増額であれば大歓迎だが、その反対に20%を減額されてしまったら生活そのものを脅かされる。子どもがいれば学費、住宅ローンなどを抱えていれば死活問題になりかねない


▼そんなことを思いながらこのコラムを書いていると、果たしてこのコラムを読んで「面白いな」「ためになる」と感じる読者はどのくらいいるのだろうか。仮に20%以上の方が「つまらない」と思うようであれば複雑な心境である。(茨城T・T)


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