コラム

2017/05/11

信頼関係の構築と崩壊(埼玉・SW)

信頼関係の構築と崩壊


▼競輪選手といえば男性のイメージが強いだろうが、2012年に女性選手が復活し、ガールズケイリンとして行われている。年末に開催されるガールズグランプリの優勝賞金は1000万円と破格で、選手の大きな目標となっている


▼選手同士の結婚報道が某スポーツ紙(某紙)に掲載された。「挙式などのスケジュールは未定だが二人三脚で現役を続行する」と書いてあった。翌日、他のスポーツ紙に「その方向で進んでいるが、まだ何も決まっていない」との女性選手のコメントが掲載されていた。某紙の記者も取材現場に居合わせたはずだが続報は1文字も掲載されなかった


▼昨年の夏、お笑い芸人と女性アナウンサーの結婚と妊娠の記事が某紙に掲載された。その後、別のスポーツ紙で女性アナが報道を否定。結局、12月になって某紙は訂正とおわびを掲載していた。書いた記者は違うだろうが、これが体質なのだろうか。自らが評価を落とすのは仕方ないが、スポーツ紙全体の評価を落としかねない事態


▼経営が厳しい中、なんとか新聞が売れる話題をという気持ちは分かるが、誤った情報では元も子もない。某紙が自社ビルを売却するという話も聞いた。他社のことながら行く末を案じるところだ


▼常々思っているのが「信頼関係の構築には時間がかかるが、崩壊するのはあっという間」ということ。最終的には信頼関係だと思う。女性選手はおそらく某紙の記者とは距離を置くだろう。この話を知れば読者の評価も下がるはずだ。他山の石として、日々の業務は会社の代表として行っていることを肝に銘じて、取り組み続けたい。(埼玉・SW)


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