コラム

2017/05/19

漢字の奥深さを痛感(茨城・TT)

漢字の奥深さを痛感


▼茨城県内にある自治体の1つ「鹿嶋市」は、山偏に鳥となっているが、日本プロサッカーリーグに加盟するJ1の鹿島アントラーズは、普通の島を使っている。このほか県内の南東部地域を指す鹿行(ろっこう)地域と呼ばれる鹿嶋市、神栖市、潮来市、行方市、鉾田市の周辺には、鹿島臨海鉄道、鹿島臨海工業地帯、鹿島灘海浜公園と偏の付かない普通の「島」を使って付けられた名称が多数ある


▼最近のインターネットニュースで、同じく茨城県内の龍ケ崎市で、「龍」と「竜」の二つの表記が混在していることが話題となっており、同市の中山一生市長は「表記がバラバラでは市をアピールしにくい」とコメントしている。大きく分けると県の管理する施設、道路や県立高校は「竜」を、民間企業は、それぞれ自社独自のルールで「竜」もしくは「龍」を使い分けているようだ


▼テレビ番組で取り上げられた人の名前も同じで、例に挙げると斉藤さんの「斉」の字も「齋・斎・齊・齋」など多数の漢字がある


▼これは一説によると、明治時代に国民全員が姓を名乗るように義務付けられた際、役所の担当者に口頭で名字を伝えたが、当時、全ての役人が読み書きできたわけではなかったため、齋・斎を薺や斉などに書き間違えていたことが原因と言われている


▼記事を書く上で、内容もさることながら特に気を遣うのは人物名や団体名、企業名などの名称だ。同じ読みでも、漢字表記が違えば別人になってしまう。記事を出稿する際だけでなく、いろいろな書類を作成する場合でも名称については、あらためて気を付けたいと思いながら、漢字の奥深さを感じた。(茨城・TT)


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