コラム

2017/05/20

盛り上がりで人口増(茨城・KM)

盛り上がりで人口増


▼総務省が発表した2016年10月1日時点の人口推計における都道府県別人口を見ると、茨城県は昨年と同じ11位となった。人口は290万5000人で0・42%減少した。北関東で比べると、群馬県が196万7000人で18位、栃木県は196万6000人で19位となった


▼何かと比べがちな北関東3県だが、明治安田生命J2リーグでは、北関東3県のチームで北関東ダービーが行われている。05年に水戸ホーリーホックとザスパ草津(現=ザスパクサツ群馬)で始まり、09年に栃木SCが加わった。栃木SCがJ3所属となったことから、16シーズンから北関東ダービークラシックとして開催されている。ダービー時の競技場は、いつにも増して盛り上がる


▼盛り上がりといえば、春場所で横綱稀勢の里が奇跡の逆転優勝を果たした大相撲。4月に地方巡業が続き、同月16日には常陸大宮場所が開催され大いに盛り上がった。子どもからお年寄りまで3650人が詰めかけ、満員の会場は活気に溢(あふ)れていた


▼お祭りといえば、茨城県北茨城市で開催されている「常陸大津の御船祭り」が国の重要無形民俗文化財に指定された。この祭りは北茨城市大津町の佐波波地祇(さわわちぎ)神社の春季例大祭で行われる行事で、みこしを木造船に載せて町内を巡行し、豊漁や海上安全などを祈願するもの。茨城県における国の重要文化財の指定は、1977年の日立風流物以来40年ぶり


▼隣県と競い合いながらでも、地元の伝統を大切にしながらでもいい。地域イベントが盛り上がれば、自然と人が集まり、好循環が生まれ、人口の増加につながる第一歩となる。(茨城・KM)


厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら