コラム

2017/06/14

シンプルイズベスト(茨城・TT)

シンプルイズベスト


▼職場と同じ建物に書店がが入っていることもあり、以前に比べ本屋さんに足を運ぶ回数が増えた。もちろん昼休みを利用してだが。立ち読みよりも、書籍を彩る装丁のデザインと帯に書かれている本の内容紹介や推薦文などを眺めながら店内を一周する。最近は、帯に書かれている内容で購入を決めることが多い


▼棚に平積みされ、さらに書店独自のポップが付けられていた「会話もメールも英語は3語で伝わります」という本に目が留まった。聞くだけで英会話が上達すると広告するCDなどを思い浮かべつつ、本当に3語で会話ができるか?と半信半疑であったが、衝動買いしてしまった


▼日本人の英語について「英語が長くて難しく伝わりにくい」「格好良く表現しようとするため組み立ての間違いを起こし伝わらない」「伝わらない英語を組み立てても意味がない」などと書かれた前書きに惹(ひ)かれた


▼日本文化を代表する定型詩として知られる俳句や短歌などは、厳密に決められた文字数の中で、喜怒哀楽、自分の感じたこと、見た風景、自然のありさまなどを伝えている。特に短歌は、恋する切ない気持ちを詠んだ歌が数多くある。短い文中に、いかにわび・さびを表現できるかが優れた作品を生み出すカギとなる。その技術に感心することしきりだ


▼このコラムも同様である。締め切りの期日だけでなく、タイトルを含め約715文字という制限の中で一つの作品を構成しなければならない。書き出しを気持ちよくスタートしたと思ったら着地点を見失い、まとまらないことも多々ある。記事を書くことと併せ、コラムもまだまだ精進しなければ。(茨城・TT)


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