コラム

2017/07/11

アニメが世界の距離縮める(茨城・KN)

アニメが世界の距離縮める


▼日本の漫画「キャプテン翼」がアラビア語に翻訳され、シリアの難民に読まれているという報道を耳にした。キャプテン翼と言えば日本が誇る人気サッカー漫画であり、少年スポーツ漫画のパイオニアだ


▼子どものころは熱中して読み、その世界観に夢中になった。夢中になりすぎて運動神経が悪いにもかかわらずサッカー部に入り、練習についていけず2カ月で辞めたのも今となっては良い思い出だ


▼この作品の人気は国内にとどまらず海外でも非常に高い。テレビアニメが世界中で放送され、プロサッカー選手にもファンが多い。2001年に発表された続編で主人公の大空翼がスペインのFCバルセロナに入団すると、ライバルチームであるレアル・マドリードから「なぜうちに入れてくれなかったんだ」と抗議の声が上がったという逸話もあるほどだ。これほどの人気を獲得した背景には、サッカーという競技の人気の高さもさることながら、日本の漫画やアニメが世界中で親しまれていることも要因だろう


▼文化の異なる中東地域でも、日本のアニメは愛されている。イスラム圏の女性の間では、日本のアニメのコスプレが流行しているらしい。頭部を覆う布(ヒジャブ)をキャラクターの髪型に見立てるのだとか。その発想と熱意に感服するとともに、文化は違えど同じ作品を愛しているという共通点が、なじみのない異国を身近な存在と感じるきっかけになるのではないか


▼なお、キャプテン翼は現在も「グランドジャンプ」で連載が続いており、6月2日発売の最新巻で通算100巻刊行となった。ぜひ今後も長く続いてほしいものだ。(茨城・KN)


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