コラム

2017/07/12

仕事と生活の両立を(山梨・MK)

仕事と生活の両立を


▼建設業で仕事と生活を両立させる「ワーク・ライフ・バランス」が叫ばれているが、それは役所でも同様である


▼山梨県では本年初頭に、後藤斎知事が自ら、仕事と生活の〝こぴっと〟(山梨ことばで「しっかり」)両立を宣言。4月には副知事や部局長が、部下の子育てや介護に理解を示す「イクボス宣言」を行い、所属長として数値目標を掲げた。具体的には①業務量の削減②年休取得の促進③完全定時退庁日の継続―など。達成度合いは所属長の人事評価の対象になるという


▼5月からは全職員がワーク・ライフ・バランスを推進することが打ち出された。内容は、業務の見直しによる業務量の削減や効率化、休暇の積極的な取得、育児を行う職員への支援など


▼職員に限らず県民の育児と仕事の両立を応援するため県と県内全市町村では、第2子以降の3歳児未満を対象に保育料を無料化することを2016年度から行っている。その結果、3歳児未満の保育所などへの入所数は、事業開始1年前の15年4月は前年比で99人の増加だったが、事業開始から1年後の17年4月には535人と大幅に増加。保護者アンケートでも「経済的な負担が軽減された」「仕事がしやすくなった」という声が大半で、成果を上げている


▼仕事と生活の両立が建設業でも推進されることが期待される。そこで、このコラムを読んだ方も、業務量の削減や休暇の取得などに積極的に取り組み、ワーク・ライフ・バランスを推進してはいかがだろうか。もっとも、この文章を書くのに時間が掛かり四苦八苦している当人が呼び掛けても、あまり説得力がないかもしれないが。(山梨・MK)


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