コラム

2017/07/13

時代と3大キーワード(東京・YK)

時代と3大キーワード


▼日本雑誌協会によると、ことし1月~3月における週刊少年ジャンプの発行部数は191万5000部で、1977年以来40年ぶりに200万部を割ってしまったとのこと。同誌は95年に653万部という漫画雑誌の最高発行部数を記録したが、そこから比べると3分の1以下になってしまった。少年ジャンプに掲載している漫画の3大キーワードといえば「友情・努力・勝利」。時代の流れとともにその精神は希薄になってしまったのかと感じる


▼建設業の3大キーワードといえば「きつい・汚い・危険」の3Kが長い間言われ続けてきた。この悪いイメージを払拭(ふっしょく)するため、業界では「給与・休暇・希望」を新3Kとして提唱した。その中で特に最近は「休暇」について改善する動きが目立つ


▼日本建設業連合会は本年度、週休二日推進本部を立ち上げて対策を検討している。5年程度で週休2日を定着させることを目標とし、原則として、現場の土曜閉所を基本方針に掲げている。これには若い人たちから何とかして建設産業に振り向いてもらおうという狙いがある


▼ただ、これまで建設業の現場で従事してきた人たちにとっては「休み」より「お金」という考えがあるのも事実。その両者の願いを叶えるためには、生産性を上げなければならない。しかし、それには最近取り上げられているICT技術の導入など、経営者側による多くの負担や努力も必要となる


▼長年の懸案事項がそう簡単に解消されることではないのは百も承知だ。ただ東京オリンピック・パラリンピック開催を3年後に控え、建設業が盛況といわれる今を逃す手はない。(東京・YK)


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