コラム

2017/07/14

仕事の後は取りあえず(山梨・HK)

仕事の後は取りあえず


▼「梅雨入りしたと思われる」と天気予報が伝えても、暦の上では既に夏。お湿りのないまま連日30度前後の最高気温が続けば、時計の針が夕方5時を回る頃には喉が鳴る


▼「取りあえずビール」。毎晩どこかの居酒屋で注文の際に発せられていると推察する。この「取りあえず」。「ほかのことはさしおいて」と、喉を潤される方もいらっしゃるだろうが、このケースではあまり良い意味ではなく「この先別の飲み物を注文するのだが、さしあたって」の意味で使用されるのがほとんどと思われる


▼多くの人が一杯目に飲んでいると、さぞや日本の消費量は世界のトップレベルかと思いきや、キリンビール大学のデータでは、2014年国別消費量は7位(1位は中国)、同年一人当たりの消費量に至っては51番目(トップのチェコは日本の3・3倍)の結果。いずれにしても、夏の暑さを癒してくれるアイテムの一つに変わりはない


▼同じ麦を原料とした麦茶も夏の飲み物の代表格で、こちらは日本独特の飲料のようだ。インターネットで調べてみると、血行促進、抗酸化作用などの効能がうたわれており、その中に身体の火照りを冷やす効果もあるという。今でこそ熱中症対策としてスポーツドリンクや塩飴(あめ)、冷却グッズなどさまざまな商品が登場しているが、昔から日本人の喉の渇きを癒してくれた


▼7月と8月の予報では「平年並みか暑くなる」が8割と記憶している。屋外作業ではしっかり麦茶で水分補給を行い、仕事の後は「さしあたって」ではなく「ほかのことはさしおいて」麦酒(ビール)を味わって明日の活力としていただきたい。(山梨・HK)


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