コラム

2017/07/25

プレミアムな夏祭り(長野・JI)

プレミアムな夏祭り


▼家族の夏休みイベントを考えるため、中学3年生の息子に予定を聞く。すると塾の夏期講習で忙しいとのこと。スケジュールを確認すると5日講習、1日休みの6日間ペースが1カ月半も続くという。加えて合宿もある。これでは一緒に遊びに行くことは無理に等しい。父としては寂しい限りである


▼受験生が苦しいのはもちろんだが、その親がこれほど苦しいとは思いも寄らなかった。息子が勉強で何をどれほど身に付けているのかが分からない。頭の中に辞書を突っ込んでやりたいぐらいだが、実際には何もできない。親がどれだけもがこうと、結局は本人のやる気次第。親にできることは、塾への送迎ぐらいしかない


▼長野県建設産業団体連合会が、7月8日からプレミアムサタデーをスタートした。県建設部長の発案をもとに、毎月第2土曜日は会社も現場も休日とする取り組みだ。将来的には完全週休2日制も視野に入れている


▼プレミアムサタデーのキャッチフレーズは「第2土曜日 趣味に学びに 家族とともに」「月半ば 週休2日でリフレッシュ」。日給労働者の収入減など週休2日制にはさまざまな課題があるものの、休日を有意義に過ごし、頭の中をすっきりさせることも良いのではないか


▼息子が「一日だけ夏期講習を休もうかな」と発言。家族で遊びに行く気になったのかと思ったら「友だちが集まるから、夏祭りに行きたい」。以前は家族で出掛けた夏祭りだが、近年は友だちと会って祭りを楽しむ時間が大切なようだ。同級生と過ごす時間も残り少ない。土曜日開催の夏祭りは、きっと彼のプレミアムサタデーになるだろう。(長野・JI)


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