コラム

2017/08/26

かもしれない対策で(山梨・HI)

かもしれない対策で


▼最近頻繁に目にする大雨洪水警報。全国各地で発生する雷を伴った激しい雨の様子を目にすると、自然の持つ力の大きさをあらためて感じる。ひょっとしたら今日災害に遭うかもしれない、明日かもしれないと考えたらきりがない。今後も発生するであろう豪雨に対してどのような対策をしていけばいいのだろうか


▼豪雨のもたらす弊害は計り知れない。車での移動時は浸水がパッと頭に浮かぶが、運転時の視界の低減も事故の危険性が高まる。沢や川、山沿いに住む人にとっては、土砂崩れや河川の氾濫など大災害につながる可能性がある。状況は違えど、われわれにとって豪雨のもたらす影響は大きいのだ


▼最近各市町村で防災避難訓練が頻繁に行われている。「災害はいつも急に押し寄せる。起こった時にアタフタしないように準備することが大切」と防災担当者が話をしていたが、まさにその通り。何も起きていない今だからこそできる対策はしておきたい


▼近年は防災行政無線のデジタル化や法面補強、堤防の強化などソフト・ハード両面の技術が進歩したことで、豪雨被害は多少なりとも抑えられているのだろう。だが相手は自然。予測はできても断言はできない。起こらないだろうではなく、起こるかもしれないの心構えが大切だとつくづく思う


▼防災意識の向上。よく耳にする言葉。言葉では簡単に言うことはできるが、なかなか実践することは難しい。災害対策への意識はあっても、心の奥でついつい自分とは関係のないことだと捉えてしまいがちになる。行政や民間、地域住民が互いに声を出し合うことが一番の対策なのかもしれない。(山梨・HI)


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