コラム

2017/09/01

丁寧な仕事で次につなげる(埼玉・SW)

丁寧な仕事で次につなげる


▼各自治体で優秀工事表彰が行われている。受賞者のモチベーションアップはもとより、自治体によって異なるが総合評価方式での評価点加点や受賞者のみを対象とした入札などの特典が設けられており、丁寧な仕事が次の受注にもつながる。加えて自治体から、自社の技術者や品質が優れているとお墨付きがもらえるわけで、一種のステータスになる


▼住民にとっても、適正な価格で安全かつ品質の高い工事が行われることは有意義で、ひいては安心、住みやすさ、まちの魅力アップなどの役割も果たすのではないか。表彰未実施の自治体にも波及することが期待される


▼先日、社用車で大通りを走行中、信号待ちをしていると作業着を着た男性が近付いてきた。窓を開けると、1枚のA4用紙が手渡された。そこには『工事期間中の渋滞と迂回(うかい)のお願い』と書かれていた。予定している道路改良工事と歩道拡幅工事に先立ち、事前周知を図っていた


▼チラシを見ながら「そういえば、この会社は優秀工事表彰の常連だな」と思った。このような日々の丁寧な仕事の賜物(たまもの)が表彰受賞の所以(ゆえん)だろう。事前に周知することで「できるだけこの道を通るのは避けよう」「工事中は混むかもしれないので時間に余裕を持って通行しよう」などと利用者の配慮が生まれれば、より工事しやすい環境になるはず


▼いわゆるゲリラ豪雨や東日本地区では日照不足が続くなど天候は不安定な状況だが、先の工事も徐々に本格化していくことだろう。事故なく、安全に施工していただき、また来年も優秀工事表彰式で顔を合わせることができることを楽しみにしている。(埼玉・SW)


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