コラム

2017/09/07

繰り返し起こる豪雨災害(新潟・YY)

繰り返し起こる豪雨災害


▼「平成16年7月新潟・福島豪雨(7・13水害)」から13年となった7月13日、新潟県内では犠牲者を悼む式典が各地で催された。7・13水害では15人が犠牲となり、家屋浸水は1万棟を超える大災害だった


▼追悼の日より数日後、7月17日から18日にかけて新潟県内は再び猛烈な雨に見舞われた。就寝中、スマートフォンに届く緊急速報メールの着信音に何度か起こされた。家屋浸水や道路冠水により、避難勧告・指示が出された地域もあったが大きな人的被害にならなかったことは幸いだった


▼全国に目を向けると7月5日から6日にかけての「平成29年7月九州北部豪雨」は、死者、安否不明者が40人を超える大災害となった。大雨特別警報も発表されていながら、これほど大きな被害が出てしまったことは、とても残念だ。ニュース映像で見た被災地は土砂と流木に埋もれ、災害の凄まじさが伝わってくる


▼住民の安心安全な暮らしを取り戻すため、早急な復旧が待たれるところだが、九州北部豪雨の土砂や流木の撤去では、国が権限代行により緊急的に土砂等の撤去を行った。これは激甚化する豪雨に対応し迅速かつ高度な災害復旧を目的に改正河川法で新たに創設された制度。福岡県知事の要請を受け、全国で初の適用となった


▼地球温暖化が要因ともいわれている局地的な豪雨。7月新潟・福島豪雨と呼ばれる水害は2004年と11年の2度。7月九州北部豪雨も12年と、ことし発生した。今後もこれまでに経験したことのない雨に襲われることは避けられないだろう。まず命を守ることを最優先に危機から逃れるための行動をとってほしい。(新潟・YY)


厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら