コラム

2017/09/26

お国自慢もほどほどに(群馬・AO)

お国自慢もほどほどに


▼さまざまな地方の人が集まる席では、たとえ同世代であったとしても、地域によって全く違うものだと感じることがある。地域の歴史や気候からくる独自の文化が花開いていたりして、それぞれに興味深いものだ


▼地域によって違いが大きいものというと、テレビ番組が今も昔も真っ先に思い浮かぶ。衛星放送は同じ番組が同時にに放送されるが、地上波は地域によってさまざま。関東地方の中でも在京キー局は同じでも、地方局が異なるのだから。全国に目を向ければ、違いがよりはっきりするだろう。お昼休みの番組を夕方に放送しているとか。修学旅行先で見たドラマは先週見たものだったとか


▼自分の見てきたもの、体験したものと異なるものを知ったとき、単純な面白さに加えて、新たな体験とまでは言えないにしても、新たな知識の吸収であったり、気付きに出会うことができる。お国言葉なら、同じ言葉でも意味が全く違うものがあったり。いろいろと調べてみようかと思うこともある


▼違いについて笑い話で済んでいる時はいいが、お国自慢も、自分のところが一番と言い張ってしまうのは困りもの。自分のところだけが…と言っていても「俺のところもそうだけど」「それって凄いの?」なんて言ってくる人もいる。何も言わない人の方が多いだろうが、何も言わない人の方が怖い気もする


▼大学を出て随分経つ。当時ほど、さまざまな地方出身者と出会う機会は無くなった。公共事業の契約制度では、こちらは指名競争、隣りの県では一般競争中心といった違いに驚かされることがある。地域性というお国柄に触れる機会はまだまだある。(群馬・AO)


厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら