コラム

2017/10/03

ヘルメットの重要性(山梨・TH)

ヘルメットの重要性


▼2017年の富士山登山シーズンが9月10日で終了となった。山梨県の吉田口登山道の登山者数は22万3800人。昨年度の登山者数より9074人も増加した。富士五湖周辺には多くの外国人登山者を目にするようになった


▼富士吉田市役所の富士山課は、増加の主な要因として天候の安定と、今までよりも多くの国から外国人登山者が訪れていることを挙げた。昨年以上の登山者数であったが、富士山五合目までの有料道路「富士スバルライン」のマイカー規制解除後の渋滞も発生しなかったため、二酸化炭素の排出が抑えられたのは大きい


▼富士山課は、富士山でヘルメットの無料貸し出しを実施した。PR活動も積極的に行ったが、貸し出しは316個。想定していた1日当たり10~20個を大幅に下回ったことは非常に残念。登山者は安全よりも暑さによる煩わしさを選んだということか


▼現場に行く機会も多いのでヘルメットをよくかぶる。忘れれば建設業者に注意される。現場を見渡すと、ヘルメットの色がカラフルなことに気付いた。材質もFRP製やABS製、PC製、PE製がある。折り畳みタイプは、デスクの引き出しや家庭の本棚に収容できるくらい薄い。女性専用は頭部サイズの統計をもとに設計され、ロングヘアにも対応。ヘルメットの進化に驚いた


▼来年も富士山の登山シーズンが来る。富士山課は、ことしの反省を生かし、より効果のあるPR活動を行うだろう。落石や転倒時に頭を守るヘルメットは、登山者の安全を守るもの。ヘルメットは建設業者の安全も守っている。かぶり忘れることがないよう、気を付けてほしい。(山梨・TH)


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