コラム

2017/11/04

生産性向上に待ったなし(茨城・TT)

生産性向上に待ったなし


▼最近ICTを活用した舗装工事の現場を取材で訪れた。少し前まで国土交通省が推進するi-Constructionてなに?とクエスチョンマークが3つくらいつ付く状況だったのに、昨年度の土工を皮切りに地方でも最新のICT技術を活用した建設現場が多く見られるようになった


▼ICT技術を活用した初めての現場取材がドローンや3Dレーザースキャナーなどの技術で計測する現場だったので、i-Con=ドローンという短絡的なイメージが頭の中で定着していた


▼しかしここに来てICT施工に関する取り組みのスピードが加速してきたように感じる。昨年度は土工分野で試行されたが、本年度からは舗装工事にもこのICTを活用した工事が広がり、茨城県内でも7月に関東地方整備局から第1号となる工事が公告されたばかり


▼今回取材した現場は市発注の道路改良工事だったが、現場の生産性向上に積極的に取り組む県内のこの企業は、他に先駆けてICT舗装を実践。起工測量や設計データ作成をはじめ、施工部門においてもMCブルドーザ、MCグレーダーのほか舗装工事にもMCフィニッシャを導入するという。工事を担当する現場代理人は、「誰もやらないのあれば自分がやる。何事も誰も挑戦していないうちに取り組まなければ意味がない」と意気込む


▼建設業界は担い手の確保、生産性の向上に伴う新しい技術に対応した人材の育成、働き方改革など早急に取り組まなければならない課題が山積している。地方でも地域の安全・安心の守り手として頑張っている企業がある。微力ながら、紙面を通じ少しでも応援したい。(茨城・TT)


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