コラム

2017/11/09

晴れの日のために(新潟・YY)

晴れの日のために


▼ことしの体育の日は北日本の一部を除き好天に恵まれ、運動会やマラソン大会などのイベントが各地で催された。気温も高く、特に関東から西は夏日となった地域も。ハッピーマンデーの制定により、10月の第2月曜日となったが、2000年までは毎年10月10日をスポーツに親しむ体育の日としていた


▼1964年に東京オリンピックの開会式が行われたことが由来で、66年から国民の休日となった。10月10日を開会式としたのは、統計的に晴れることが多い日の一つだったことから。天候以外のさまざまな条件も考慮して、候補日の中から決めたという。日本の10月は暑さが落ち着き湿度も低い。激しい競技には向いているかもしれない


▼さて、2020年の東京五輪はオリンピックが7月24日から8月9日、パラリンピックが8月25日から9月6日の開催となる。特にオリンピックが開かれる7月は東京都心の日最高気温の平均は、30度を超えることが多く、8月の暑さも厳しい。選手をはじめ、観客、運営関係者などへの暑さ対策は重要な課題だ


▼五輪関連工事に携わる人たちへの配慮も忘れてはならない。選手の晴れの舞台となる競技場の整備が急ピッチで進められている。開催年を含め、あと3回の夏を迎えることになる。真夏日や猛暑日など、厳しい気象条件の日も仕事の手を抜くわけにはいかない


▼熱中症の予防は暑さ対策だけでは不十分だ。睡眠不足や朝食の未摂取、体調不良なども発症に大きく影響を与える。十分な休憩と睡眠、食事を取り、東京五輪に携わる人全てが健康でスポーツの祭典にふさわしい晴れの日を迎えてほしい。(新潟・YY)


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