コラム

2017/11/17

好きと流行と(群馬・AO)

好きと流行とこだわり


▼インスタ映え、SNS映えといった言葉を聞かない日はないような気がする。どこかのカフェのスイーツだったり、夏の暑い間は夜のプールだったり、インスタグラムに写真を投稿する人によって趣味趣向がある。情報番組、雑誌などで取り上げられれば、スマートフォン片手に長蛇の列となる


▼インスタ歴3年の友人と話した時のことだ。その友人は、星空が好きでデジタル一眼と三脚を持って、夜な夜な街の灯りが届かない所に出没している。これからは、寒い季節になっていくので、体調には気を付けてほしいところだが「今日は流星群だから」とか「今夜がベストの夜空なんだ」と出掛けていく


▼最近のインスタなどSNSに関して聞いてみると、意外にも「好きなモノを、好きなように撮る。流行に流されるのもいいし、流されないのもいい。他の人がとやかく言うことではないよ」と。確かに、一つのモノにこだわるのではなく、いろいろなモノが好きで構わないというわけだ


▼その一方で、1つのテーマを持って写真を撮り続ける人がいる。件(くだん)の友人もそうだが、プロになれば特にその傾向が強いと思う。女性、山、花、戦場など、得意とする分野を持つプロカメラマン。皆、それぞれのテーマで何かを「伝えたい」という思いを持ってシャッターを切っているのだろう


▼デジタルカメラの普及と携帯電話へのカメラ機能付加、そしてスマートフォン。撮った写真を誰かに見てもらうSNS。それが、新たな流行を生んでいくのだろう。だが、その根底にあるのは、他人に認めてもらいたいという欲なのかも、と思いつつシャッターを切った。(群馬・AO)


厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら