コラム

2017/11/22

絵画に見る夢と希望(山梨・SA)

絵画に見る夢と希望


▼よく利用する道の駅の入口付近に、小学生たちが描いた絵画が並んでいるのを見つけた。中部横断自動車道の整備効果について児童たちがイメージした作品。どの絵も高速道路の完成によって、生み出される希望に満ち溢れた夢が描かれており、つい見入ってしまった


▼絵画を見ると、高速道路を魚が泳ぎ、海の幸が山々を越えてくるイメージや、道路を走る車を中心にブドウや富士山を上下に描き、楽しく巡る時間を想像させるものが面白い。家族の笑顔と高速道路の橋梁を背景に「今日はどこに行く」という文字を加えた旅行前の場面が思い浮かぶ作品など、高速道路が結ばれることのワクワク感が1枚1枚に表現されていた


▼絵の中には富士山などの山々、ブドウなどのフルーツ、海の幸を表す魚などが見られた。特に多かったのは、船が浮かびカモメが舞い飛ぶ青い海の色だろうか。山に囲まれた海なし県の山梨県民にとって、海は遠く憧れの対象なのだとあらためて子どもたちの絵を見て感じた


▼中部横断自動車道の完成を待つ沿線自治体では、経済効果を狙い魅力ある施設を整えている。静岡に最も近い南部町では、サービスエリアや防災機能を兼ね備えた「道の駅なんぶ」の建設工事が進む。身延町では、町の木のシダレザクラを県富士川クラフトパーク内に植えて来訪者を満開の桜でもてなすなど歓迎ムードを感じる


▼中部横断自動車道の山梨~静岡間は2019年度開通を目標に整備を進めている。前述した多くの絵画に描かれていた夢や希望を乗せて、現場が安全に進み、交流や物流、経済の発展につながることを心から願ってやまない。(山梨・SA)


厳選されたコンパクトな記事で
ちょっとリッチな情報収集

建設メールはこちら