コラム

2017/11/24

AIが行き着く場所は(群馬・YT)

AIが行き着く場所は


▼2017年度のはじめ、インターネット上の囲碁対戦サイトで日本・中国・韓国のトップ棋士を相手取り、わずか一週間で60戦無敗という結果を残したのがAlphaGo(アルファ碁)の新たなバージョンであることが明らかとなった。その時点で全世界が驚き、AIの優秀さをあらためて思い知らされた。しかし半年後、さらに驚くべきニュースがもたらされた。10月に新バージョンとなったアルファ碁がこれまでのAIに対して圧倒的な強さを発揮したのだ


▼新AIは、人間の棋譜を参考にせず、AI同士の対局を2900万回という膨大な回数で行い、いわゆる定石などを「発見」して強くなっていった。チェス・将棋・囲碁と、思考能力を競いあうゲームで次々と結果を出すAI。情報の処理や計算などコンピューターの強さを最大限生かしてその強さを発揮している


▼AIの進展により、最近では数十年後になくなる職業リストというものまで出ており、現代は第4次産業革命の時代とも呼ばれているようだ。自動運転や情報化社会の進展など生活がさまざまな面で便利になる時代が確実に近づいてきている


▼第1次産業革命の時代である18世紀。その中心地イギリスで、機械化により人間の仕事がなくなるとの懸念により、反対する人も多かった。実態は児童による過酷な労働まで行われ、社会形態が変化せざるをえないまさに革命となった


▼現代は高度に機械化が進みはしたものの、さまざまな仕事で人の手が必要となっている。今後も人間が労働から解放されることはなさそうだが、喜ぶべきか悲しむべきか微妙なところだ。(群馬・YT)


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