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水先案内人であるように(山梨・HK) 2017/12/29
水先案内人であるように
▼「ごめんなさい」「びっくりしたよー」通勤時に大通りで交わされた会話である。声の主は、前者が渋滞のため交差点内で車が止まってしまった運転手。後者は、横断歩道を渡っていた年配の男性。彼は目が不自由で白い杖(つえ)を手にしていた
▼幹線道路であるならば横断部にも点字ブロックが敷かれている。朝のラッシュが招いたやむを得ない横断歩道上の停車が、ブロックを頼りに歩いていた男性の行く手をはばむかたちとなった。目的地への唯一ともいえる指標を奪われてしまった男性であったが、文句一つ言わず、爽やかな明るい声で答えていたのが印象的だった
▼ひと頃と比べると、障害者の社会進出は隔世の感がある。当然ながら、日常生活のなかでサポートすべき点は多々あるが、健常者が抱いていたなんとも言えない憐憫(れんびん)は過去のこと。今やパラリンピックが世間に勇気や感動を与えてくれるように。かつてのイメージはそこにはない
▼建設業界も3Kと言われたレッテルを剥がすべく、好感度アップや魅力を伝えるさまざな活動を展開している。自立と言うのにふさわしい視覚障害者の男性の立ち居振る舞いに接し「どうせ○○だから」などと尻込みせず、周囲の雑音を気にすることなく、まずは揺らぐことない確固たる自らの意識の持ちようが肝要と痛感した
▼さて、迎えるは戌(いぬ)年。視覚障害の方が盲導犬を、または誘導ブロックを頼るように、建設関連業界の皆さまから水先案内人と期待されるよう業界紙の務めを果たして参ります。1年間のご愛読に感謝し、読者の皆さまのご多幸をお祈りします。よい新年(おとし)をお迎えください。(山梨・HK)
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