コラム

2017/12/26

いい工事をありがとう(埼玉・SW)

いい工事をありがとう


▼埼玉県内では11月から順次、優秀建設工事表彰式が開催されている。受賞者は一様に晴れやかな表情で、取材する側も清々しい思いになる


▼来賓からの祝辞も興味深い。「表彰を行っていただくことで、より品質の高い施工に努めようというインセンティブにつながっている」といったお礼はもとより「依然として建設業を取り巻く環境は厳しいが、安定した価格と十分な事業量の確保をお願いしたい」と要望する内容もある


▼一方で「先日発生した川の災害対応では、普段はやさしい川が濁流で大変な現場になった。近隣の組織と県には喜んでいただいたが、住民には土木屋がやるのが当たり前だと思われているようで寂しい思いだった」との発言も。当たり前ではないことが、当たり前のように感じられているとしたら残念だ


▼別の会場では「4月に着任した所長が『評定を上げられるような取り組みを行うように』と各社の現場担当者を集めて、技術力向上に取り組んだと聞いた。管内企業は幸せなことで、期待に応えなくてはならない。『来年はわが社が知事表彰を取るぞ』という意気込みで、ステップアップしてほしい。所長の熱い思いを感じ取ってほしい」との話もあった


▼その所長は「先日の災害対応では不眠不休で活動いただき、被害を最小限に抑えられた。地元建設会社は地域の守り手として不可欠な存在」と感謝の言葉を寄せた。災害対応で命を落としてしまうこともある中で尽力している地元建設会社には、あらためて感謝したい。そして別の事務所長の言葉に賛同。「県民として、いい工事をしていただきありがとうございます」。(埼玉・SW)


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