コラム

2017/12/27

寒さは季節以外に(山梨・TH)

寒さの原因は季節以外にも


▼12月に入り一段と寒さが増した山梨県内。雪の降る季節を前に、国土交通省の甲府河川国道事務所は、富士吉田市内で除雪出動式を行った。12月1日から2018年3月31日までを「雪氷期間」とし、レンタル会社から借りたものを含めて県内に除雪作業車118台を準備。除雪体制を強化した


▼寒さの原因は季節だけではない。山梨県民の誇り「ヴァンフォーレ甲府」のJ2降格が決まってしまった。最終戦のホームでベガルタ仙台に1対0で勝ち一瞬喜んだが、残留争いをしていた清水エスパルスも勝ったため、降格に


▼甲府は、勝てそうで勝てなかった試合が何度もあり、そして12月2日に最終戦を迎えた。現在の順位では降格してしまう厳しい位置(16位)にいた。相手は勢いのある11位の仙台。甲府は勝つだけではなく、仙台に勝った上に、対象の清水が引き分けか負けないと残留を決められない。選手のモチベーションは、どうだったのか。降格は悪い流れを引きずってしまったのだろう


▼かつて甲府はJ2に降格したが、見事にJ1に返り咲いた。毎年降格圏に沈みながらも、勝負どころの粘りで残留をつかみ取ってきた。マスコミからは「落ちない甲府」と呼ばれたが、そこに大きな油断があったのかも知れない


▼降格決定に山梨県も敏感に反応した。県が整備を検討する総合球技場の計画規模への影響で、後藤知事は「ブレーキ、アクセルがかかるということはない」と述べたが、J2降格が及ぼす影響は当然ある。山梨県民として応援を続けたい。「必ず来季を勝ち抜いて、1年でこの舞台に戻ってきます」という吉田監督の言葉を信じて。(山梨・TH)


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