コラム

2018/01/10

AIも子どもを生む時代(群馬・YT)

AIも子どもを生む時代


▼2017年の5月。Googleの研究チームが自分で新たな人工知能を作るAI「AutoML」を完成させた。そしてこのほどそのAutoMLが作成したAIが、人間が作ったものより良い性能を発揮したというニュースが流れてきた。作り出したAIは画像から人や物などを判断するもので、強化学習により確度を上げた


▼プロ棋士より強いと話題になった囲碁AIのAlphaGoZeroも同様に強化学習により強さを増していった。今後、監視システムの性能強化や自動運転の安全性向上などにつながっていくだろう


▼高性能なAIがさらに高性能なAIを生み出すというとSFの世界のようだが、今の段階ではその入り口に立ったところで、人の手が欠かせない状況だ。しかしすでに囲碁やチェスなどでAIが人間に勝つ場面が出てきており、今後はさまざまな場面で人間よりも良い結果を残すと考えられている。45年にはAIが人間社会に大きな変化を与えるまで成長するという仮説まであり、まさにSFの世界が現実となって迫ってきている


▼SFにおけるAIをみると日本と欧米でその描かれ方に差があるのが面白いところ。欧米では映画ターミネーターやマトリックスのように敵として、日本ではドラえもんや鉄腕アトムのように友人としてAIを扱っている。宗教観や死生観の違いが差となっているという分析もあるようだ


▼AIが人間にとってどのような存在になるのかは分からないが、今はまだハイハイを始めた赤ちゃんのようなもの。できればアトムのように頼りになり、ドラえもんのように親しみやすくなってほしい。(群馬・YT)


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