コラム

2018/01/13

大雪想定し啓開訓練(山梨・SA)

大雪想定し啓開訓練


▼先日、大雪を想定した道路啓開訓練の取材に行った。大雪時に道路で動けなくなった車両をレッカー車やホイルローダーで移動させるための情報伝達や車両撤去までの一連の流れを関係者が実演して確認するもの。訓練の様子を見て、車を運転する者にとって突然誰でも遭遇し得る大雪時の救出訓練に対し、大変ありがたく感じた


▼訓練は山梨県北杜市高根町にある公共施設の駐車場を使って、県関係者や峡北地区建設業協会、警察機関やJAFなどが参加した。大雪により国道に放置されたままの車両や動けずに救出を待つ車両、さらに道路で立ち往生した大型車の移動を実演した


▼大雪時に動けなくなった車両は、道路をふさぐ障害物に変わる。撤去にはJAFのレッカー移動や、道路の除雪作業で活躍するホイルローダーの排土板を使って車両の撤去に当たった。雪が積もれば周囲や道路、ガードレールや側溝も確認できない、真っ白で過酷な現場に変わる。冷静な判断力が必要とされる中での作業に携わる方々には、感謝とともに頭が下がる思いだ


▼訓練に参加していた建設業者は「大雪で車が動けなくなった場合、恐らくレッカー車などは現場にたどりつくことが難しくなる。建設重機による車両撤去が増えていくだろう」と話していた。車の撤去作業や救出で現場に向かう方々も命懸けの作業になる


▼大雪や災害などに遭遇した場合の救助は感謝の気持ちで言い表せない。遭遇防止策として簡単にできることは天気予報の警報に注意し、悪天候時の移動は控えること。山梨県内で2014年に発生した豪雪を教訓に、対策を再度心掛けたい。(山梨・SA)


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