コラム

2018/01/20

想像力は無限大(茨城・KS)

想像力は無限大


▼アメリカの宇宙開発企業、スペースX社がこのほど、火星移住のために開発している大型ロケットを使った旅客輸送構想を打ち出した。最高時速は2万7000㎞で、一時的に宇宙空間を通過するが、重力の負荷は少なく、訓練なしで240人が搭乗可能。世界中のあらゆる都市をわずか1時間足らずで結ぶという


▼例えば、飛行機で約15時間かかるニューヨークと上海間は39分程度で、東京からアジアの主要都市は30分前後で移動できるようになる。発着するためのステーションは海上に建設。究極の移動手段であるドラえもんの「どこでもドア」やドラゴンボールの「瞬間移動」とまではいかなくとも、文明の大開拓に胸が膨らむ


▼高速輸送といえば、目下推進中の「リニア中央新幹線」。2027年に東京-名古屋間、その10年後の37年に名古屋-大阪間が開業予定で、東京から大阪までの所要時間は最速で67分となる。地方創生や東京への一極集中解消のためにも、開業に伴う早期の国内全域への波及効果を望みたい


▼人間が想像できることは、人間が必ず実現できる。『海底二万マイル』を手掛けたフランスの作家、ジュール・ヴェルヌの言葉である。そしてそれを積極的に口にすることで実現は早まるはず。〝チェンジ〟〝チャレンジ〟〝わくわく〟を理念に掲げ、新しく茨城県知事となった大井川和彦氏もリニア新幹線の茨城への延伸という大志を遊説中に語っていた


▼とどまることのない文明の進化と技術の発展。新しい年はどんな年になるだろうか。皆さまが景気回復の流れに乗って、ロケットのごとく飛躍する年となることを願う。(茨城・KS)


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