コラム

2018/01/25

人の移動で仕掛けあり(新潟・TN)

人の移動で仕掛けあり


▼鉄道を利用する機会が少なからずある。帰省するときは荷物が重いため、座る場所を求めて駅構内でベンチを探すことがしばしば


▼最近気付いたことだが、駅によってはベンチのみならず、ごみ箱などが階段から少し離れたところにあり、歩いていくのがしんどくなることがある。しかし、このことは駅でよく聞くアナウンス「階段付近は混みあいます」の解消に少しだけ役に立っているのではないかと思った。全ての駅がそのような場所に設置しているわけではなく、鉄道会社が意図しているところかどうかは定かではないが


▼都内でJR中央線の特別快速列車(中央特快)に乗っていると、立川駅から西側の高尾駅まで全ての駅に止まる。特別快速なのになぜ?という疑問が乗車するたび浮かぶ。ちなみに都内ではないが、埼玉県の浦和駅は数年前から湘南新宿ラインの停車駅に仲間入り。新宿から30分程度でアクセスでき、東京郊外よりも利便性を感じるのではないだろうか


▼インターネットで中央特快の役割を調べてみると、ベッドタウンとして発展してきた立川以西の住民を都心に送り届けることとしている。このため立川から西の駅に止まらないとなると、列車本数が少なくなるとともに通勤時間が長くなり通勤圏ではなくなってしまう。都心から離れていても職場へアクセスしやすくし、人口の集中回避に一役買っていたわけだ


▼さて、人を分散させるというテーマとなると、日本で一番の課題は東京への一極集中。人口減少傾向にもかかわらず流入は止まっていないと聞く。こちらは想像を絶するくらいの大事業。最善の策は見つかるのだろうか。(新潟・TN)


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