コラム

2018/02/06

スキー復興はあるのか(新潟・SS)

スキー復興はあるのか


▼2月9日から韓国の平昌(ピョンチャン)で開催される第23回オリンピック冬季競技大会。スキー競技ではジャンプの高梨沙羅選手に加えて、スノーボードハーフパイプの平野歩夢(あゆむ)選手やスキーハーフパイプの小野塚彩那(あやな)選手など金メダルが期待される選手も多い


▼今冬、新潟県妙高市では2006年に閉鎖したスキー場「新井リゾート」が韓国の大手企業「ホテルロッテ」の関連会社により全面リニューアルされ営業を再開した。また兵庫県神河町では11億円を投じた新設スキー場「峰山高原リゾートホワイトピーク」がオープン。国内でのスキー場新設は14年ぶりで、長い間人気が低迷しているスキー人気に復活の兆しが出てきた


▼スキー人気の火付け役と言われる映画「私をスキーに連れてって」が公開されたのが30年前。バブルの追い風とともにスキー人口は急増し大勢の若者がスキー場に押し寄せ、高速道路は大渋滞、リフト待ちに2~3時間と現在のスキー場では考えられない状況だった


▼日本生産性本部が毎年発刊している「レジャー白書」によると1年間に1回以上、スキーをした人口は、ピーク時の1993年には1860万人(スノーボート含む)だったが、95年ごろから急激に落ち込み、2016年には580万人と3分の1まで減少した


▼現在、一部のスキー場ではブームを経験した世代やファミリー層をターゲットに、託児所やファミリーゲレンデの充実を図り、少しずつではあるが集客を伸ばしている。平昌オリンピックはスキーの魅力を若者に伝える絶好のチャンス。代表選手の活躍を期待しつつ、再びゲレンデに若者が集まることを願う。(新潟S・S)


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