コラム

2018/02/14

妥協せずに求めること(群馬・JI)

妥協せずに求めること


▼中学3年生の息子の受験校選びは、公立ではなく私立の選定に難航した。学力を踏まえるのは当然だが、本人の意向を聞くと選択肢がどんどん減ってしまう。結果として「この高校以外はあり得ない」という状況になる。妥協を許さぬ彼の姿勢は素晴らしいが、親としては内容に共感できず、話し合いは何度も行われた


▼高校選びにおける息子の意向は「バスケ部員数が少なく弱いこと」(自分が試合に出るチャンスが増えるため)、「駅からはバスではなく徒歩」(車酔いしやすいため)、「制服はブレザー」(詰め襟・学ランへの嫌悪感)、「男女共学」(男子校への嫌悪感)。中学校の面談では担任が「もっと本質を見ろ」と指導したようだが本人は聞く耳を持たず、受験校は意向を踏まえたものとなった


▼先日、工場を増築するアルミ缶製造会社を取材した。増築は受注増により製造ラインを増やすためだという。ライン増設は現行ラインの機械を長持ちさせることにもつながるようだ。稼働させてばかりでは、いかに頑丈でも壊れてしまうのだろう。企業は人だけでなく機械の休養についても配慮しなければならない


▼建設業界では本年も週休2日が話題だ。決められた工期の中で、いかにして人も現場も休ませるか、企業としても悩みどころだろう。一方で取材先の製造業のように、受注増でもありたい。求めるのは仕事の確保と休日の確保、そして利益の確保だ


▼このコラムが掲載される頃には私立高校受験の結果が出ているだろう。妥協せずに選んだ私立高校はもちろん、第一志望の公立高校についても合格できることを信じている。(群馬・JI)


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