コラム

2018/03/02

働き方改革に向けて(群馬・KS)

働き方改革に向けて


▼建設業界でも働き方改革の実践に向けた取り組みが動き出している。建設業界や建設関連業界では若手労働者や技術者不足が深刻な問題となって久しい


▼建設業界ではICT建機を使用した施工体制の確立に向けた各種研修会・講習会の実施や建設系の学科がある工業高校への出張講座などにより課題解決に向けた取り組みを行っている


▼ある官庁を訪問した際、取材終了後に職員の方と林業団体で働く事務職員の人数や職場環境などが話題となった。事務職員の人数が業務量に対して不足しているため、最低限の業務をこなすだけで多忙を極めているという訴えが印象に残った


▼植え付け作業や枝打ち作業、間伐作業などに従事する現場作業従事者の確保・人材育成には緑の雇用事業などの補助金を活用することができる。さらに林業機械を購入する際にも補助金の活用が可能であるなど、現場作業を行うための環境整備に必要な支援策はある程度充実していると言えるだろう。しかし、現場作業従事者が作業を行う現場を確保したり、補助金の申請事務などを少人数で行う事務職員については現在、人材を育成するための補助金がない状況となっている。林業は現場作業従事者と事務職員が一体となって成立するものであり、どちらか一方が欠けていたら成り立たない仕事である


▼地域住民の生活と生命を守るという非常に重大な使命を担っている建設業界も同じだ。若手労働者確保のための補助金、ICT建機やドローン購入に対する補助金を充実させるなど、官民一体となって働き方改革に取り組んでいく必要があるのではないだろうか。(群馬・KS)


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