コラム

2018/03/09

遠回りでも気が晴れれば(茨城・HS)

遠回りでも気が晴れれば


▼連日メディアをにぎわせた冬季オリンピックが閉幕した。日本のメダル獲得数は過去最多。見どころの多い大会だった。そして入れ替わるようにJリーグが開幕し、プロ野球のオープン戦も始まった。まだ寒い日は続いているが、少しずつ外出が楽しくなりつつある


▼ことしのJリーグの開幕戦は、史上初の金曜日開催となった。サガン鳥栖対ヴィッセル神戸の試合には、2万人近くの観客が詰めかけた。20時キックオフ、気温6・6度という条件を考えると、結果は成功だったといえる。ことしはワールドカップイヤー。サッカー界全体が盛り上がることを期待する


▼サッカーくじの「toto」はすっかり定着し、今では年間1000億円以上の売上げがあるという。一方、プロ野球では「野球くじ」の導入に向けた検討が始まった。詳細は今後まとめていくそうで、早ければ2019年度から始まる可能性もあるようだ


▼このニュースを聞いて、「黒い霧事件」を思い出す年配の方もいるかもしれない。しかし、野球くじは自分では勝敗を選べない非予想方式が想定されているといい、時計の針を戻すようなことにはならないだろう。ぜひ実現して野球の振興につなげてほしい


▼普段はギャンブルをやらないが、気まぐれでtotoを買う時もある。野球くじも、気軽に買えるなら、ふと手を伸ばしてしまう自分をたやすく想像できる。値段はtoto並みだろうか。となると、逆に熱中しすぎないよう注意しなければ。例え外れても、遠回りでひいきチームに貢献できたと思えば、多少は気が晴れる。もっとも、懐の痛みはなくならないのだが。(茨城・HS)


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