コラム

2018/03/16

建設業界も働き方改革(埼玉・SW)

建設業界も働き方改革


▼年度末となり、繁忙期を迎えている事務所も多いと思う。弊社でも各地方公共団体の予算取材に奔走し、1年で一番多忙な時期となっている。それでも「少しでも読者の役に立つように」と従業員一同、それぞれの業務に励んでいる


▼働き方改革が叫ばれて久しい。昨年2月に始まった、毎月最終金曜日は午後3時で終業するというプレミアムフライデーだが、ここのところ名前すら聞かなくなった。多忙な時期でもあり、大半の職場で導入されていないのだろう


▼建設業界で一時期言われていた外国人労働者の受け入れが、女性活躍や定年(雇用)延長に取って代わったように進められている。働き方改革の根本的な問題は、過労死防止や長時間労働解消、人手不足や残業代不払いなどの是正・解決だと思う


▼都内のある大手コンサルタント会社では、ワーク・ライフ・バランスの一環で、休日の前後や中日(なかび)を有給休暇として取得を促し、長期の休暇となるように推進。これにより、2月は4連休、春の大型連休は9連休、年末年始も10日程度の休暇となるような配慮が行われている


▼一方で、2月12日(建国記念の日の振替休日)に稼働している工事現場を見かけた。年度末も差し迫っており、工期の影響や日給月給の技能者の問題もあるのかもしれない。ただ、建設専門紙の記者として残念な思いになった。義務教育のころから週休2日制が当たり前となっている若者の「建設業で働きたい」という気持ちを遠ざけてしまいかねない。受発注者が一体となって、余裕を持った工期をを設定するとともに、成果に見合った賃金の支払いに取り組んでほしい。(埼玉・SW)


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