コラム

2018/03/17

定着までの道のりは(群馬・YT)

定着までの道のりは


▼プレミアムフライデーが始まってから2月で1年が経過した。言葉だけが先行し、どのような取り組みなのかはあまり知られていないように思えるが、簡単に言えば月末の金曜日は早く会社を出て、プライベートを楽しもうというもの。賛成・反対両方の意見が出ているが、中には「なぜわざわざ一番忙しい月末の金曜日に設定したのか」といった厳しい意見も出ているようす


▼プレミアムフライデー推進協議会がまとめた1年の成果をみると、導入した企業の約半数が働き方改革の取り組みも並行して実施するといった活動の成果を示す一方、クールビズやハロウィンを例に挙げ、定着には一定の時間が必要だとも振り返っている


▼クールビズもその前身である省エネルックを含めれば30年近くかけて定着していったことになる。省エネルックは1979年、当時の大平正芳首相らが半袖スーツを身に着けアピールしたにもかかわらず定着せずに消えていったが、姿・形を変えて「夏場に涼しく過ごす」という目的が引き継がれてクールビズとして定着していった


▼プレミアムフライデーで考えればいわゆる「働き方改革」につなげることが目的になるだろうか。クールビズに反対するもしくは導入しない理由は礼儀やマナーに反するなど精神面が大きく関係している。しかし、働き方改革に求められる生産性の向上や労働時間の削減は、精神面だけでなく社会構造から考え方まで変化させなければならない点が多くある


▼定着までの道のりは遠そうだが、余暇を楽しむことに反対する人は少ないはず。まずは自分のために働き方改革を始めてはどうか。(群馬・YT)


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