コラム

2018/03/24

木工教室で見た男女の違い(群馬・TH)

木工教室で見た男女の違い


▼ある小学校で児童を対象とした木工クラフト教室が開催された。地元の建設会社の協力のもと開催されたイベントで、木材をグルーガンなどで溶接して思い思いの作品を作る企画だった。その様子を取材していると面白いことに気が付いた。それは男子と女子に現れる作品と工程の違いだ


▼男子は大きな木材を好み、作品自体もダイナミック。剣や鉄砲など武器をモチーフにしたものや、ドラゴンやゴジラなど怪獣を作る子が多かった。作り方は土台となる部分を最初に仕上げ、付属する部品を後から付け足していくようなやり方が目立った


▼一方、女子の場合は使う部材を先に確保し、グルーガンを使用する前に、仮の組み立て作業を行うなど慎重。作風も、小さくまとまったものが多く、イヌやネコ、ウサギなどの小動物をモチーフとするものが人気だった。ビーズなどの装飾品で作品を華やかにする作業に夢中になっている子が多かった印象を持った


▼低学年の子どもたちにしても、男女の違いを見て取れたが、高学年になるとその違いはさらに顕著に表れた。もちろん、独自の感性で作品作りに挑む子もいる。ただ単に全体を見て、男女について、そういった傾向があるのだなと思った次第


▼建設業では女性が活躍できる業界を目指し、さまざまな活動を行っている。その中で女性ならではの視点・感性といった言葉をよく耳にするが、それがどういうことかピンときていなかった。今回の取材で少し分かった気がする。何はともあれ、こういったイベントで、ものづくりの楽しみに触れた子が建設業に興味を持ち、将来活躍してくれれば幸いである。(群馬・TH)


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