コラム

2018/03/27

まずは知らしめること(山梨・HK)

まずは知らしめること


▼始まる前はさして興味がないように振る舞っていても、いざ開会すると周囲の盛り上がりにもつられて、ついついテレビにくぎ付けとなってしまうのが、わが家のオリンピック観戦スタイル。リアルタイムで見逃した場合でも、感動のシーンを見るべく録画ののリモコンボタンを押し続ける


▼今回の平昌(ピョンチャン)冬季大会は、2年後に行われる東京五輪大会へのステップとなる事情もあり、他国にはない盛り上がりと必死さが垣間見える。メダル奪取に向けた選手育成はその最たるものと言えよう


▼有望な若者を一堂に集めて体力測定を行い、その結果から最適な競技種目を選び育てる、という報道を耳にしたことがある。まさに日本国の威信をかけての大事業といえるもので、少子化が進む中長期的な視点で国をあげて取り組んでいるようだ


▼将来のトップアスリート発掘は、建設業界の若手技術者育成とも重なって見える。オリンピックの場合、多くの人にとって4年に1回だけその競技をテレビ観戦するケースは少なくないと推察される。しかし、その選手が表彰台に上がる。まして金メダルに輝いたとなるとメディアの扱いはヒートアップし、CMにも引っ張りだこ。広く一般に知られ、一気にメジャースポーツの一つとなる


▼各種団体も幼少のころから建設業界の仕事を知り、体験してもらうべく、イベント会場や学校を訪問して直接重機に触れ合う機会を設けるなどの活動に汗を流している。なかなか早期に結果が出るものではなく、長い目で見る必要があるのが現実。オリンピックの金メダルのような神業がない限り、地道な努力を続けていくしかない。(山梨・HK)


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