コラム

2018/04/10

あの輝きをもう一度(茨城・KN)

あの輝きをもう一度


▼球春到来。清宮幸太郎選手のプロデビューや大谷翔平選手のメジャーリーグ挑戦など、ことしは例年以上に話題の多い年。個人的にだが、特に注目するのはそろってセントラルリーグにやってきた2人のスター選手


▼1999年のプロ野球界はゴールデンルーキーが躍動した年だった。セントラルリーグでは読売ジャイアンツの上原浩治投手が主要タイトルを独占。無名の高校時代を過ごしてきた彼の境遇を表す「雑草魂」は流行語にもなった。パシフィックリーグでは甲子園のスターである「平成の怪物」松坂大輔投手が西武ライオンズに入団。デビュー戦が地上波のテレビで生中継されるなど多くの注目を集める中で最多勝を獲得。期待にたがわぬ活躍を見せた。両投手は日本代表選手として国際大会の舞台でも活躍した


▼そんな彼らが、ことしは日本球界の同一リーグでプレーする。ファンとしては楽しみだが、一方で期待どおりの活躍ができるのかという不安もある。松坂選手は前所属先の福岡ソフトバンクホークスでは満足のいく成績が残せなかった。上原選手も久々の日本球界復帰ということで適応に時間を要するかもしれない。何より、両者とも年齢的に選手生活の終盤に差し掛かっているのも事実


▼全盛期の活躍を望むのは酷かもしれないが、二人とも球史に残る名投手。今一度輝きを取り戻してほしい。海の向こうでは、二人よりも年上のイチロー選手がメジャーリーグの舞台で頑張っている


▼若手の成長を見るのも楽しいが、ベテランの意地も見たい。どの選手もけがすることなくこれから1年間のシーズンを乗り切ってほしい。(茨城・KN)


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