コラム

2018/05/16

ネット通販か実店舗か(埼玉・YM)

ネット通販か実店舗か


▼家電製品を買おうと量販店へ立ち寄る機会があった。当然のことだが、売り場には各メーカーの商品がズラリと並ぶ。しかし違いがよく分からない。店員に質問しても、持ち出してきたカタログを音読するばかりだった


▼実店舗の店員に求めるものは、口のうまさや気持ちのいい接客よりも、客が求めている品物を短時間で2~3品ほど選べる知識と説明ではないだろうか。いくら接客が良くても商品知識が無い店員から買おうと思う人は少ないだろう


▼インターネット通販は、家にいながら商品を探すことができる便利さに加え、実店舗と比べて安価な場合が多いことから、利用者が急激に増えている。しかし商品情報などは自分で全て調べなければならない。調べる時間が十分にあれば問題ないが、時間がない人にとっては適切な商品をすぐに見つけ出すことは困難かもしれない


▼ネット通販の躍進で、実店舗の売り上げが落ちている旨の記事を読んだことがある。本当のことなのだろうか?商品を購入する主な基準は、量・質・価格・人であり、物が同じなら決め手は説明してくれた人で判断しがちだ。しかし現状はネットを使い自分で調べたほうがマシと思われているのではないだろうか


▼過剰なサービスや事務作業に追われて、本分である製品の勉強と説明がおろそかになっては本末転倒だ。物を売る仕事なら、心のこもった商品説明が最高のサービスであり、付加価値になる。それが商品への信用、実店舗への信頼につながる。ネット通販にはないような魅力ある実店舗が増えれば、人がにぎわい、まちが盛り上がるに違いない。(埼玉・YM)


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