コラム

2018/05/22

ささやかな挑戦(茨城・KN)

ささやかな挑戦


▼最近眼鏡の度が合わないと感じていた。視力低下の要因は懸命に仕事に取り組んでいるからか、ゲームばかりやっているからか。多分後者だ。原因はさておき、眼鏡の度が合わないのは問題。休日に眼鏡を買いに行こうかと考えたが、ふと別のアイデアが浮かんだ。せっかくならコンタクトレンズに挑戦してみようか


▼眼鏡を着用し始めたのは中学3年生。以来20年以上眼鏡を愛用している。過去にコンタクトレンズを試したことはあったが、ものの数日で着用をやめて眼鏡に舞い戻ってしまった。理由は簡単。うまく着けられなかったから


▼生来の不器用者で、懇切丁寧に指導されてもうまく装着できない。小一時間悪戦苦闘しても着けられず、カラカラに乾いたレンズを見て悟った。「向いていない」と。それからは眼鏡だけを頼りに生きてきた


▼一生眼鏡の生活も別に不自由はないけれど、挑戦したくなりコンタクトレンズショップへ足を運ぶ。併設された眼科で装着の指導を受けた。約15年ぶりのコンタクトレンズ。緊張しながら眼球にレンズをはめ込む。しかし、うまく装着できない。やはり自分には無理なのか、絶望が頭をよぎる中、先生は言った。「装着液を使うといいですよ」


▼コンタクトレンズに装着液があるなんて知らなかった。今回チャレンジしなかったら一生知ることはなかっただろう。驚くほどスムーズにコンタクトレンズを装着できた。眼鏡がない生活はなかなか新鮮。ささやかな挑戦に成功したことにも満足感を覚える。一抹の不安は、どうやらことしから花粉症を発症した気配があること。さてこの挑戦、いつまで続けられるか。(茨城・KN)


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