コラム

2018/05/23

空飛ぶクルマが実現すると(新潟・TN)

空飛ぶクルマが実現すると


▼空飛ぶクルマが実現しそうだ。経済産業省が2020年代実用化に向け工程表を取りまとめ、産業育成に乗り出す方針を打ち出した。方針では運輸などを所管する国土交通省とも積極的に連携し「規制改革や開発支援などを通じ、日本の強みとなる新産業に育てる」としている


▼ところで空飛ぶクルマとは、なかなかイメージできないと思う。さまざまなタイプがあるようだが、例としては巨大なドローンのようなスタイルで、プロペラを使い地上に向け風を送り出し浮上する仕掛けとなっていた。マンガなどで登場する反重力装置のようなものを使うタイプや超電導磁石を用いたリニアモーターカーのようなSF的なイメージではなく、いたってシンプル。しかしネーミングはクルマだが飛行機やヘリコプターとの明確な違いが分からない


▼今後の予定では2020年東京オリンピック・パラリンピック大会にもお目見えするものと思われる。ちなみに空飛ぶクルマの開発などは、若手技術者・ベンチャー関係者を中心とする有志で構成している一般社団法人のCARTIVATOR(カーティベーター)が推進している


▼海外では実用化を目指す動きが活発であり、すでに販売へ向け予約を開始している企業もある。気になる価格だが数千万円から億単位となりそうで、庶民にとっては非現実的な金額だ。しかし緊急時には大いに役に立つかもしれない


▼空を飛べるということが現実となれば、気になるのは地上の道路。「必要ない?」…少なくとも不要論までは出ないだろうが、先々建設業界としてはあまりうれしくない方向に流れるのだろうか。(新潟・TN)


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