コラム

2018/05/24

言葉で想いを伝える(群馬・AO)

言葉で想いを伝える


▼新聞記者というと、時には写真というビジュアルを使うが、ほとんどは言葉により情報を伝えるのが仕事だ。読者の皆さんには、工事や業務の発注情報が伝わっていると思います。でも、自分の気持ちを伝えるということは、なかなかに難しい


▼どのような文章でも、書き手の意図するところを相手に伝えるという要素がある。多くの人が、相手に意思を伝えるために言葉を発したり書いたりしている。でも、なかなか想いが伝わらない。ラブレターなんてその最たるもの、読者の皆さんも経験があるでしょう?何度も何度も書き直して、心を躍らせてポストに投函したことが


▼近年はIT化の波に乗り、情報伝達ツールも多様化している。以前なら電話か手紙しか無かった。彼女に電話を掛けるとき、父親が出ないことを心から願ったのは昔の話。携帯電話の普及から、その心配は無くなった。また手紙も様変わりした。Eメールやショートメールから、ラインなどSNSを使ったものが主流に。若い世代だけでなく中高年にも広がっている。すぐに相手に届き、返事もすぐに来る世の中になった


▼伝達するツールが高度化、個人化したとしても、自分の思いを伝えるのは今も昔も変わらず言葉だ。この想いはこんな言葉では言い表せない、なんてよく言ったものだが、自分の気持ちを完全に言い表せる言葉に出会ったことはない。常に推敲(すいこう)の日々だ


▼男女間だけではなく仕事のおいても同じ。こうやりたいけど、正確に理解してもらえないなどの声はよく聞く話だ。何度でも話して、伝え、理解してもらうことが大切。そのための言葉選びは重要になる。(群馬・AO)

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