コラム

2018/06/27

イメージは大いなる一歩(茨城・KS)

イメージは大いなる一歩


▼大胆不敵な実行力で、数々の革命的な挑戦を続けるアメリカの実業家、イーロン・マスク氏。同氏の宇宙開発企業「スペースX」が、着々と再利用可能な巨大ロケットの飛行テストを成功させている。地球上のあらゆる都市間を30分で結ぶという氏のロケット旅客輸送構想が実現する日はそう遠くないのかもしれない


▼上空だけではない。マスク氏はサンフランシスコとロサンゼルスを30分でつなぐ「ハイパーループ構想」も進めている。既存の高速道路上に建設するチューブ内を、アルミ製の車両が磁力により高速走行するシステムだ。JR東海の超電導リニアに近い仕組みだが、永久磁石を使用するため低コストで同リニアの2・5倍の速度が出せる


▼さらに地下。ロサンゼルスの交通渋滞にうんざりしたマスク氏は、40層ものレーンを整備し、自動車を台の上に乗せて時速200㎞で走行させるという地下トンネルを使った輸送構想も打ち出した。専門会社の「ザ・ボーリング・カンパニー」を立ち上げ、実験用のトンネルを完成させたところ


▼一方日本の茨城県。小美玉市と周辺6市議会による、つくばエクスプレスの茨城空港への延伸実現に向けた期成同盟会がこのほど発足した。首都圏第3の空港を目指し、東京圏の南部と過疎化が著しい北部の格差解消を図っていく


▼そして県都水戸市。空き地や廃ビル、シャッター街が増え、中心市街地の衰退が進む県庁所在地だが、かつてのにぎわいを取り戻すべく、路面電車を走らせるプロジェクトが打ち出された。人口減少、地方創生の時代。さまざまな想像から新たなまちづくりが始まる。(茨城・KS)


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