コラム

2018/07/31

映画『ブルックリン』(新潟・TN)

映画『ブルックリン』


▼映画『ブルックリン』を見た。1950年代にアイルランドの閉鎖的な田舎から抜け出しニューヨークのブルックリンに渡った少女が成長していく物語だ。DVDの表紙で女性が着ていたカーディガンの緑色が鮮やかなため、ファッション関係の映画かと思っていたら違っていた


▼主人公が生まれた場所がアイルランドなので、この国について調べてみた。まずギネスビールが目に付く。お酒を飲まない人でも知っているであろうこのビールは、首都ダブリンの醸造所で誕生。またアイリッシュパブという言葉を耳にしたことぐらいはあるのではないだろうか。音楽ではロックバンドのU2や女性歌手のエンヤといえば、この国の音楽なんだ!と思う人は多いかもしれない


▼ちなみに緑色はアイルランドの色。主人公は故郷を思いこの色のカーディガンをまとっていた。さらに調べてみると、この国は1840年代に主食であるジャガイモ飢饉(ききん)のため、人口800万人のうち200万人が北米へ移民した歴史がある


▼話を映画に戻すと、ストーリーの本題とはそれるが、米国の教会で多数のホームレスがボランティアで食事を振る舞われるシーンがある。この人たちはアイルランドからの移民で、多くは高速道路や橋づくりに携わってきた労働者だ


▼なぜホームレスになったかというと、インフラ整備が終わり公共事業が無くなったため。移民の人たちは元々いた米国の人が携わっていたホワイトカラーにはなれず雇われ労働者だったことも大きな要因らしい。建設関係の仕事において、雇用問題は遠い国の歴史でも大小の差はあれ違いはないようだ。(新潟・TN)


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